沖縄県環境部は14日、宮古島や伊良部島で採集した国内外来種のニホンイタチのふんから、絶滅危惧種に指定されているミヤコカナヘビの歯骨や後肢が検出されたと発表した。これまでニホンイタチによる食害がミヤコカナヘビの個体数を減少させている可能性は指摘されていたが、確実な証拠が得られたのは初めて。

ニホンイタチ(日本自然保護協会提供)

絶滅危惧種のミヤコカナヘビ(県提供)

ニホンイタチ(日本自然保護協会提供) 絶滅危惧種のミヤコカナヘビ(県提供)

 ニホンイタチはもともと本州や四国、九州を中心に生息しており、沖縄にはいなかった。1960~70年代に、サトウキビなどの農作物に被害を出すクマネズミ駆除に効果があるとして約1万1200匹が持ち込まれた。中でも宮古諸島には最多の4540匹が導入されたという。

 県は昨年度の外来種対策事業の一環で、ニホンイタチによる捕食の影響を把握するため、宮古諸島で約70個のふんを採集し分析。国が絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧1A類」に分類する宮古諸島の在来種ミヤコカナヘビを捕食している実態を明らかにした。本年度は駆除を進めつつ、効果的な防除方法を検討する。

 大浜浩志部長は「野外でミヤコカナヘビを発見するのが難しくなっている中で、ニホンイタチの高い捕食能力が示された。ハブ駆除のため持ち込まれたマングースと似ており、宮古諸島の生態系保全にはイタチ対策が重要だ」と語った。