【ウトゥ・カカジ通信員】ニューヨークを拠点に世界的に活動する現代アーティストの照屋勇賢さん(41)の個展「普通の真実」が、同市マンハッタンのジョゼ・ビアンベニューギャラリーで開かれている。11日まで。出展の一つは、オスプレイ配備の反対デモが紙面いっぱいに載った沖縄の新聞に「私の事、あなたの事」「そこには地理(地域や国)を越えた真実がある」という言葉がバスク語、アラビア語、ヘブライ語で切り抜かれている。

個展「普通の真実」で作品を前にする照屋さん

 照屋さんは「日本語が読めなくても、バスク語やアラビア語などに気付くことで(紙面に広がる情景が)ローカルの問題ではない印象が入ってくる」と説明する。

 「なんでここに自分の言語があるのか」を考えるきっかけとなり、「リンクができ、沖縄の問題を世界の問題と一緒に考える橋ができる。国際的な切り口ができる。そこに互いを客観的に見るチャンスがあるかもしれない」と話す。作品を見たアメリカ人男性は「示唆に富む刺激的な作品だ」とコメントした。照屋さんのトレードマーク的になった紙袋シリーズの作品がスミソニアン・アメリカ美術館のコレクションにも加えられることも先日決まった。