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  • 8月上旬の平均気温が1・5度高くなる一方、降水量は最低記録更新
  • 水源乏しい離島では水不足、サトウキビは収量・糖度低下の懸念も
  • 沖縄気象台は高気圧配置に注目、今後2週間は現状続くと注意喚起

 暑い上に雨が降らない―。沖縄気象台は8月上旬(1~10日)の「沖縄県農業気象旬報」を更新し、沖縄地方の平均気温が平年に比べ1・5度と高くなり、1961年の統計開始以来、8月上旬としては平年値との気温差は最高値を更新したと発表した。降水量も少なく、8月上旬としての最低降水量を更新した。7月中旬から続いている少雨傾向の影響で、県内全域のサトウキビに水分不足で葉が反る「ロール現象」が確認され、一部は葉が枯れているという報告も出ている。水源に乏しい離島では生活用水や農業に深刻な影響も懸念されている。(社会部・川野百合子)

強い日差しが照りつける中、海水浴を楽しむ人たち=16日午後、那覇市・波之上ビーチ(金城健太撮影)

8月上旬の平均気温と降水量比較

強い日差しが照りつける中、海水浴を楽しむ人たち=16日午後、那覇市・波之上ビーチ(金城健太撮影) 8月上旬の平均気温と降水量比較

 那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の5地点の気象官署のデータを基に、沖縄地方の平年の気温に比べて上昇した気温の平均値を割り出した。

 2013年8月上旬に平均気温を1・4度を上回ったのが最高だった。降水量は平年の8月上旬を100とすると今年は0%となり、1998年の平年比4%以来、最も少ない降水量記録を更新した。

 沖縄本島内にある11ダムの合計貯水量は16日0時現在で90・1%ある。一方で、伊計島の貯水池が干上がるなど、離島には深刻な影響が広がっている。干ばつによる収量減や糖度の低下への懸念も出ている。

 沖縄気象台によると、太平洋高気圧が日本の南海上に強く張り出し、チベット高気圧が沖縄・奄美方面に張り出したことが一因と考えられるという。上層のチベット高気圧とその下に太平洋高気圧が重なっているようなイメージで「このような配置は珍しい」という。高気温は今後1カ月程度、降水量の少ない状態は最低でも2週間程度は続く見込みだとして、農作物や水の管理に注意を呼び掛けている。

 離島の水不足について県企業局の担当者は、海水淡水化装置の貸し出しなど具体的な計画はまだないものの「今後の様子を見ながら、各自治体の担当者と相談しつつ対策に当たりたい」と話した。