米軍潜水艦に撃沈され、学童や一般疎開者ら1400人以上が死亡した疎開船「対馬丸」の記憶を伝える対馬丸記念館は17日、犠牲者の刻銘板を新しく貼り替えた。

対馬丸犠牲者の刻銘板を新しいシートに貼り替える作業員=那覇市若狭、対馬丸記念館

 惨状を隠そうとした国の方針で事故後に詳細な調査がされず、対馬丸の乗船者や犠牲者数は現在も確定していない。毎年、遺族の申告などで刻銘を増やしていたが、今年、2009年以来8年ぶり、開館からは2度目のリニューアルとなった。

 子どもたちは学校ごとに、一般疎開者は地域ごとに並べ、同日までに判明した1482人の名が刻まれたシートを作業員が貼り替えていった。

 同記念館の外間邦子常務理事は「一瞬で命を失った子どもたちの声なき声を伝え、今を生きる子どもたちの夢と希望に託したい」と語った。同記念館は撃沈された22日の午前11時、近くの「小桜の塔」で慰霊祭を開く。