夏風邪をひいた。高熱、せき、くしゃみの症状に苦しんだ。思い当たる原因はたまった疲れとクーラーだ。県内はまさに猛暑。沖縄気象台によると今夏の最高気温は36度。過去最高の36・1度に迫る。この暑さでクーラーなしの生活は考えられないが、体調不良の原因にもなる。ジレンマだ

▼環境への影響も気になるところ。環境省によると、猛暑の要因の一つは地球温暖化。暑いからとクーラーを多用すれば、電気の使用量が増え、電気をつくるために、地球温暖化の原因となる、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量が増える。負のスパイラルだ

▼クーラーの室外機から出る熱風も気になる。県内だけでもすごい台数になるだろう。吐き出される熱風が体感温度を上げているのではないか

▼屋上緑化をしているお宅を取材したことがある。断熱効果で「クーラーがいらないほど涼しい」と家主が話していた。家の中を心地よい風が通っていたのを覚えている

▼東京都が2020年の五輪に向け、「木陰作り作戦」に乗り出した。暑さ対策に、マラソンコースなどの街路樹を計画的に剪定(せんてい)して大きく育てていくという

▼樹木は涼をつくり、二酸化炭素を吸収して酸素を放出してくれる。一年を通して暑い沖縄でこそ有効な作戦ではないか。まちづくりに取り入れられないだろうか。(高崎園子)