2016年に沖縄県内で発生した交通人身事故のうち、75歳以上の運転手が第1当事者となった事故は284件で、10年前と比べ1・8倍に増えたことが県警のまとめで分かった。加齢による身体や認知機能の低下は思わぬ事故を引き起こす可能性があることから、県警は「時間に余裕を持ち、慎重な運転を心掛けて」と呼び掛けている。

県内の75歳以上運転手の人身事故件数

 16年の県内の交通人身事故は5491件。うち75歳以上の運転手による事故は284件で、06年(157件)の1・8倍。内訳は死亡3件、重傷50件、軽傷231件だった。事故全体に占める割合は5・2%で全国平均の6・9%より低いが、年々高くなっている。

 県内75歳以上の運転免許保有者数は年々増え、ことし5月末現在、4万6768人。昨年の免許更新時の認知機能検査では360人が「認知症の恐れ」の第1分類、4056人が「認知機能の低下の恐れがある」の第2分類と判定された。運転免許証の返納で、バスやモノレール、タクシーなどの公共交通機関の運賃割引を受けられる優遇措置もあることから、県警は「積極的に運転免許返納制度を活用してほしい」としている。