宮古島市の特産品を販売する那覇市牧志の「島の駅みやこ桜坂市場」が導入しているインターネット中継サービスが、旬のマンゴーの販売に一役買っている。ウェブカメラを通じて宮古島市の「本店」とリアルタイムでつながり、現地に常駐する仕入れ担当者など“目利きのプロ”が、食べ頃や品種によって異なる味わいを対面でアドバイス。贈答品などで送り先に気を使う買い物客らの品定めをサポートしている。同サービスはマンゴーのシーズン終了後も継続し、その他の特産品販売にも生かしていく予定だ。(政経部・島袋晋作)

ウェブカメラでつながる島の駅みやこ本店の仕入れ担当者から入荷情報などを聞く桜坂市場の許斐氏一さん(左)=那覇市牧志

 店舗は塩関連商品の製造・販売などを手掛けるパラダイスプラン(西里長治代表)が運営する。マンゴー売り場にテレビとウェブカメラ、マイクを設置。宮古島市の本店に常駐する仕入れ担当者や「マンゴーコンシェルジュ」と呼ばれる専門家らと「会話」ができる中継販売のサービスを導入している。

 「桜坂市場」の店頭には宮古島産マンゴーが多く並び、そばには食べ頃を示すPOP広告も掲示する。スタッフも一定の知識は備えているが、売り場担当の許斐(このみ)氏一さんは「本店にいる仕入れ担当者など、『マンゴーのプロ』にはかなわない」と語る。

 売り場では「今日食べたい」という声の一方で「1週間後に食べたい」という要望もあり、贈答用に関してはどんな状態でいつ届けるかなど、細かい注文があるという。単価も高い贈答用は、目利きを誤ればトラブルにもなりかねないだけに「いかにお客さまに納得して購入してもらうか」に気を使う。

 マンゴーの販売で同サービスが活用されるのは一日に数件というが、利用者の反応は良く、「本島にいながら宮古の人と会話できるのはいい」と喜ぶ客もいるという。

 「島の駅みやこの『屋号』を名乗っている以上、現地の生の声や鮮度の高い情報を発信する価値は大きい」と許斐さん。マンゴーのシーズン終了後も継続し、その他の特産品や本店にしか入荷しない希少商品などの情報発信や販売に役立てていく考えだ。