沖縄県国頭村安田でコーヒー農家を営んでいる徳田泰二郎さん(44)と優子さん(42)夫婦のコーヒー豆が昨年11月、高品質のコーヒー豆に与えられる「スペシャルティコーヒー」に日本で初めて認定された。

高品質のコーヒー豆として日本で初めて「スペシャルティコーヒー」に認定されたコーヒー農家の徳田泰二郎さん(左)と優子さん夫婦=7月27日、国頭村安田

 日本スペシャルティコーヒー協会によると、「スペシャルティコーヒー」は栽培管理や収穫など品質管理を徹底した「消費者がおいしいと満足するコーヒー」としている。

 泰二郎さんは13年前、安田に移住し、初めはパパイアを育てていた。コーヒー栽培は知人からコーヒーの苗を譲り受けたのをきっかけに9年前から取り組んだ。

 泰二郎さんによると、高品質のコーヒー豆は赤道近くで標高が高い山地が好条件といわれ、台風など亜熱帯気候の沖縄では難しいとされていたという。泰二郎さんは、優子さんと共にコーヒーに合う有機肥料を使った土作りや直射日光を遮って日陰を作る樹木、防風林を植えるなど環境を整え、現在は3千坪の畑に約900本を育てている。

 「スペシャルティコーヒー」の認定は、日本がコーヒー生産国ではないため国内では国際基準に基づく審査ができない。資格を持った代理人を通して国際審査機関である「コーヒー品質協会」(CQI)へ審査を依頼した。

 審査は「アロマ(香り)」「後味の印象度」「口に含んだ質感」「甘さ」など10項目で評価され、徳田夫妻のコーヒー豆は、基準となる80点を超えた84・67点で「スペシャルティコーヒー」として認可された。

 徳田さん夫婦が作るコーヒー豆はまだ少量生産のため、県内での販売は未定。泰二郎さんは「生産量など課題は山積みだが、沖縄でも良いコーヒー豆は作れることが証明できた。夫婦だけでやっていくのは限界があるので、今後は仲間を増やしながら生産量を増やしていきたい」と話した。