戦前沖縄の写真集発刊を記念したトークイベント「写真集『沖縄1935』よみがえる古里 取材秘話」が20日、那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店であった。朝日新聞大阪本社で見つかった1935(昭和10)年の沖縄写真について、本紙取材班の堀川幸太郎、与儀武秀、比嘉太一の3人の記者が記事化の意図や取材を通して感じたことを話した。約20人が来場し、話に耳を傾けた。

取材や時代検証の手法を語った(左から)比嘉太一、堀川幸太郎、与儀武秀の3記者と玉城淳デスク=那覇市牧志・ジュンク堂書店那覇店

 堀川記者は、戦前糸満の自宅周辺の写真を見た83歳の女性が、明るくてきれいな集落を思い出したというエピソードを紹介。「戦前沖縄は暗くて貧しいという一般的なイメージから、女性は思い出を美化していたかと長らく考えていた。写真を見て、自分の記憶は正しかったと話していた。戦争は人の記憶もゆがめてしまう」と語った。同日は沖縄市の古謝公民館でも写真展に伴うトークが行われた。