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  • 辺野古作業でサンゴ94群体が損傷されたことを環境監視委が報告
  • 大型ブロックの設置など防衛局の工事方法に強い批判が続出した
  • サンゴ生態系への影響は「それほど大きくない」と認識を示した

 【東京】沖縄防衛局は9日、名護市辺野古の新基地建設に関し政府へ助言する第4回環境監視等委員会(中村由行委員長)を都内で開き、辺野古の海域で浮標を固定するために海底に設置した大型のコンクリートブロックにより94群体のサンゴが損傷していたことを明らかにした。委員からは「丁寧に工事をすれば破損は避けられた可能性が高い」「(防衛局の)対応は遺憾だ」と作業方法に批判が続出した。

コンクリートブロックの下敷きになったサンゴ=2月26日、名護市の大浦湾

 委員会後、中村委員長や防衛局が記者団に明らかにした。委員会ではブロック設置について「サンゴへの影響を低減、回避できる措置があった」との強い批判が上がった。中村氏は記者団に「丁寧に工事をすべきとの意見は委員会の総意だ」と述べ、事業者の国に環境への配慮を求めた。

 委員側は「台風時には(ブロックと浮標を結ぶ)ロープを切るなど意見を出してきた」と指摘。「(流出防止のために)重いブロックを置いただけの対応は遺憾だ」と批判した。中村氏は防衛局がブロックを重いものに変えた判断について「重量の根拠が委員会に説明されていない」と述べ、委員側は関与していないことを強調した。一方、サンゴの生態系への影響については「それほど大きくない」との認識を示した。

 県側が「岩礁破砕の蓋(がい)然(ぜん)性が高い」と指摘していることに対しては、「法的な問題の判断は委員会の役割ではない」として議論はなかった。

 一方、昨年6月の第2回委員会の議事録の公開が今年3月と遅れたことに、委員からは「透明性を持って事前に説明すべきだ」と防衛局に速やかな公開を求める声が上がった。辞任の意向を示している副委員長の東清二・琉球大名誉教授については防衛局が慰留していることを明らかにした。

 調査は防衛局が今年2月、設置した全てのブロックを含む75地点で実施した。この日の委員会は13人中9人の委員が出席し、非公開で行われた。