板画家の棟方志功(1903~75年)が壺屋を代表する陶工・新垣栄徳(1891~1949年)の窯を油彩で描いた作品「壷屋窯場図」(40年作)が見つかった。那覇市で画廊サエラを営む松岡勇さん(67)が東京都で所有していた個人から入手した。サエラで保管している。専門家は「大変珍しい作品だ」と話している。

棟方志功作「壷屋窯場図」を持つ松岡勇さん=那覇市久茂地・沖縄タイムス社

「壷屋窯場図」の裏面。棟方の自筆で「壷屋永徳窯場」などと書かれ、長男巴里爾氏らの鑑定証が貼られている

棟方志功作「壷屋窯場図」を持つ松岡勇さん=那覇市久茂地・沖縄タイムス社 「壷屋窯場図」の裏面。棟方の自筆で「壷屋永徳窯場」などと書かれ、長男巴里爾氏らの鑑定証が貼られている

 作品はF6号よりわずかに小さい縦31・5センチ×横41センチ。板に力強い筆致と絵の具の厚塗りで窯場を表現している。裏には棟方の自筆で「おきなは 壷屋 永(・)徳窯場 棟方志功 一月三日 紀元二千六百 年」と書かれており、棟方の長男で所定鑑定人の巴里爾(ぱりじ)氏の鑑定証と棟方志功鑑定委員会の鑑定証が貼られている。(吉田伸)