【知花愛実通信員】「琉球アイデンティティー会議」が3月20日、ハワイ州マウイ島にあるマウイ・オキナワ・カルチャーセンターおよびパイア・リンザイ・ゼン・ミッションで開催された。マウイ島をはじめ、オアフ島やハワイ島から約80人が参加。「にぬふぁぶしみあてぃ」をテーマに3日間、アイデンティティーや文化、言語復興について活発に意見を交わした。

アイデンティティーや文化などについて意見交換した参加者ら=3月20日、ハワイ州マウイ島

 ハワイの沖縄系3、4世の若者を中心に構成された芸能集団「御冠船歌舞団」、マウイ沖縄県人会、マウイ琉球文化グループの共同主催で初めて開かれた。会場にはマウイ琉球文化グループが自主的に取り組んだ、戦争体験者へのインタビューパネルも展示。重要なオーラル・ヒストリープロジェクトとして地元新聞社からも注目された。

 御冠船歌舞団の共同代表で沖縄系3世のキース・ナカガネクさんは、「アイデンティティーとは表面上の役職や特技だけでなく、それぞれが内に潜める価値観や信念のこと。シマンチュとして私たちが大切にしたい価値観は何かをいま一度考えてほしい」と呼び掛けた。

 最終日は教育プログラムにかかる識者をパネリストに招き、ハワイ語言語復興の成功例から、絶滅危機言語に共有する問題、保存に向けての取り組みなどを学んだ。

 ハワイに渡って40年以上になるという読谷村出身のジューン・コンノさんは、「沖縄の若者はウチナーグチも分からない。言葉は大切にしないといけない」と語った。

 御冠船歌舞団は三線や太鼓、琉舞のほか、ウチナーグチや歴史文化の勉強会をコミュニティー向けに開催。文化継承への意識向上や、言語復興運動に積極的に取り組んでいる。