那覇空港を拠点に国際貨物ハブ事業を展開するANACargo(カーゴ)が10月29日から、土曜日の深夜運航便の発着計20便を運休することが22日、分かった。関係者によると、土曜日は沖縄出発の貨物がほとんどなく、沖縄を経由する高速輸送の必要性が低い本土やアジアからの貨物が大半を占める。そのため、目的地までの昼間の直行便を増やすなど路線の一部を再編し、効率化を図る。

ANAの貨物便に詰め込まれるコンテナ=2009年10月、那覇空港

 中国の厦門発―那覇着の2便(火・木曜日)、青島発―那覇着の3便(水・金・土曜日)、那覇発―青島着の5便(火・水・木・金・土曜日)の路線も運休するが、逆に本土と中国への直行便を増便する。

 同社の沖縄ハブネットワークは日本、中国、香港、タイなどアジアの主要都市を4時間圏内で結び、24時間体制で運航や通関ができるのが特徴。主要都市を夜に出発し、沖縄ハブを経由で通関、翌朝には目的地に到着できる「高速輸送」が強みだ。現在、日曜日を除く週6日の120便で国内線4空港、国際線9空港の路線を展開している。

 ただ、沖縄ハブを経由する貨物のうち、「高速輸送」の需要は平日に集中。土曜に輸送しても届け先の企業が日曜日で休みの場合もあり、高速輸送のメリットが少ない事情がある。

 同社は土曜の深夜にコストを掛けて沖縄経由便を運行する必要性は薄いと判断。沖縄のハブ機能は引き続き維持しつつ、沖縄を経由する必要性のない貨物は別路線に再編するなど効率化したい考えだ。

 関係者によると、沖縄出発の貨物需要は99%以上は平日に需要があるため、土曜の運休によって沖縄の物流全体に与える影響はほとんどないという。

 那覇空港の国際貨物の取扱量は2009年の沖縄ハブ設立以降、大幅に増加しており、2016年は約17万6千トン。成田、関空、羽田に続き、国内4位となっている。ただ、沖縄からの輸出量はうるま市の国際物流拠点産業集積地に進出した機械メーカーなどの出荷量が増えているものの、全体量の1%弱にとどまっている。