【浦添】浦添市西原区の比嘉繁男さん(65)宅の車庫が鮮烈な赤紫のブーゲンビレアに覆われ、地域の人たちから「毎年今ごろは住宅街の鮮やかな彩りが地域の風物詩。ど根性ブーゲンビレアでも話題」と人気を集めている。
18年前、比嘉さんが知人の庭からブーゲンビレアの枝を切り、直径35センチの鉢に挿し木をした。
成長すれば車庫の格好の日陰になると、車庫の入り口のコンクリートに穴を掘り、そのまま鉢をはめ込んだところ、木がどんどん大きく成長していった。
いまでは根元の胴回りが約50センチに成長し、鉢を突き破ってコンクリートにもひび割れが生じるほど木の勢いが強い。伸びた樹高は約2・5メートル。枝の先端を縄で誘引し約3メートル四方の頂を広げている。
比嘉さんは「まさかコンクリートを割るとは思わなかった。特別な肥培管理はしなかった。通りに面しているので、暑い盛りには涼を求めたり写真を撮ったりする人が多い。地域のシンボルになればうれしい」と話した。(翁長良勝通信員)