沖縄県北谷町と名護市で今月5~6日に保護されたコアホウドリ2羽が22日、同市の21世紀の森ビーチで放鳥され、飛び立った。今月上旬に本島北部に近づいた台風5号に巻き込まれたとみられる2羽。手当てしたうるま市のNPO「どうぶつたちの病院沖縄」の職員らが温かく見守った。

飛び立とうとするコアホウドリ=名護市・21世紀ビーチ

 コアホウドリはアホウドリ科の1種。同NPOによると、2羽は太平洋を周回中だったとみられ、衰弱していた。生後1年たっておらず、職員が点滴やえさを与えて順調に回復した。ビーチでかごから出すと「ピー」と鳴き、長さ約2メートルの羽を広げて飛ぼうとした。

 職員らが約3時間見守ったが、なかなか足がビーチから離れない。コアホウドリは風の助けがないと飛べないため、風が強い別の場所に移り、ようやく飛び立った。

 環境省の絶滅危惧種1B類に指定され、沖縄ではめったに見られない鳥。NPOの金城道男さん(55)は「ほっとした。もう戻ってこないでくれたら」と少しさみしそうに話した。