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  • 台湾の嘉新セメントが国映館跡に5つ星クラスの高級ホテルを計画
  • 約250室規模で年内にも着工。300人雇用し3割は台湾スタッフ
  • アジア観光客の増加見込み「沖縄進出はビジネスチャンスになる」

 台湾のセメントメーカー嘉新水泥(嘉新セメント)が那覇市松尾の国際通り沿いで開発を進める商業施設の概要が14日、分かった。5つ星クラスの高級ホテルにレストランなどの施設を持つ複合施設の建設を早ければ年内にも着工し、2018年の完成を目指す。開発を手がける嘉新琉球開発の大湾文子代表は「沖縄のシンボルになるような建物にしたい」と意欲をみせた。(久高愛)

嘉新セメントが購入した旧國映館跡地=2014年6月

 計画はまだ構想段階だが、開発地は國映館跡地を含む約4千790平方メートルの敷地に、約250室規模のホテル建築を計画。客室の広さは、ゆったり過ごせる広さを確保するために30~40平方メートルを見込む。大湾代表は、台湾人観光客の増加に注目し「今後はさらにアジア各国から観光客が集まるようになる」と予測、「世界から注目される沖縄に進出することはビジネスチャンスになる」と語った。

 同社が豊見城市豊崎で開発を進める複合施設と同様、國映館跡地周辺の開発も台湾人設計士が手がける予定で、ホテルや建物にも沖縄を感じさせるデザインが盛り込まれる可能性がある。

 運営は建設を進める中で、ホテルのイメージに合った会社に決める方向で「現段階では未定」。また、国際通りが毎週日曜日の正午から午後6時までトランジットモールで交通規制があるため、交通ルートの確保を建設の課題に挙げた。

 雇用規模は県内を中心に約300人の従業員を想定、うち約3割を台湾のスタッフで対応し、多言語に対応する考え。採用されたスタッフは嘉新が持つ台湾やイタリアのホテルスタッフと交流し、人材育成やサービスの向上につなげる。

 台湾人の父とウチナーンチュの母を持ち、沖縄で生活した経験がある大湾代表は「沖縄と台湾の懸け橋になりたい。沖縄がアジアの玄関口として発展するための力になりたい。ふるさとがよりよい形に変わっていける手助けができれば」と意気込んでいる。