道端でススキのほうきを編むおじぃ、ネコジャラシのアップ写真-。来間小中学校の子どもたち10人による写真展「ぼくたちの場所」(同校フォトプロジェクト実行委員会主催)が14日、那覇市民ギャラリーで始まった。島の何げない風景を子どもたちの素直な目線で切り取った70点を展示している。東京、大阪に続き県内では初めての開催。19日まで。

来間小中学校の子どもたちが撮影した、島の人たちの写真

来間小学校2年の砂川世凪君が撮影した、ススキのほうきを編むまつおじぃたち

砂川秀美さん(来間小2年)が撮影したねこじゃらしの写真

来間小中学校の子どもたちが撮影した、島の人たちの写真 来間小学校2年の砂川世凪君が撮影した、ススキのほうきを編むまつおじぃたち 砂川秀美さん(来間小2年)が撮影したねこじゃらしの写真

 作品は2013年11月から14年6月に撮影したもの。ただ、ほうきを編んでいたおじぃは昨年10月に亡くなり、ススキが茂っていた道は整備された。

 来間島在住の砂川葉子実行委員長(40)は「わずか1年で、写真の風景は二度と見られなくなった」と話す。

 昨年3月には来間中学校が廃校になり、島は目まぐるしく変わっていく。「だからこそ、子どもの目で島の今を記録し、発信する。故郷の宝を未来へつなぐ取り組み」と意義を語る。

 同プロジェクトのきっかけは12年に、ニューヨーク在住の写真家、比嘉良治さん(77)が「島の素晴らしさを見つめ直してほしい」と、離島の子どもたちにカメラを贈呈したこと。

 比嘉さんは子どもたちの写真を「ズームの仕方も知らないから興味の対象にグッと近寄って撮っている。島の人や自然との、心の距離が伝わってくる」と評価する。

 来場者は、「来間島に行った気分になった」「懐かしさを感じる」と島の空気を味わっていた。