昨年12月に施行された特定秘密保護法に対し、日本新聞労働組合連合(新聞労連)はこのほど、ブックレット「戦争は秘密から始まる 秘密保護法でこんな記事は読めなくなる」(合同出版)を刊行した。全国の新聞社の記者ら11人が自らの取材やそれぞれの現場を通し、法律の危険性を訴えている。

新聞労連が発行した「戦争は秘密から始まる」

 北海道新聞時代、道警の裏金事件を取材した高知新聞の高田昌幸記者、米軍三沢基地に出入り禁止処分を受けた東奥日報の斉藤光政記者、自衛隊の情報組織による一般市民の監視活動を暴いた共同通信の佐藤大介記者などが執筆。元共同通信記者でジャーナリストの青木理さんのインタビューも収録している。

 沖縄タイムスからは、北部報道部の阿部岳記者が名護市辺野古での新基地建設取材などを軸に「基地を覗(のぞ)く 命を守る」、社会部の磯野直記者が復帰前の基地労働者の取材を元に「実名で語ることの重み」をそれぞれ書いている。

 ブックレットを企画した新聞労連前委員長で、京都新聞の日比野敏陽記者は「秘密保護法が施行された今、新聞記者が権力とどう向き合おうとしているのか、生の声を伝え、記録したかった。1人でも多くの人たちと、危機感を共有したい」と話した。

 ブックレットはA5判96ページ、756円(税込み)。問い合わせは最寄りの書店か合同出版、電話03(3294)3506。