LEDライトの光を使って水中で音声を送る「水中可視光通信技術」を研究・開発する沖縄海洋工機開発(豊見城市、上間英樹代表)が、レジャーダイビングで使える小型の新製品を発売し、ダイビングショップの体験ダイビングなどで使われている。

沖縄海洋工機開発が発売した水中音声無線機器。左が送信機、右が受信機

沖縄海洋工機開発の水中音声無線機器を使ってインストラクター(右)から指導を受けるダイビング客ら(提供)

沖縄海洋工機開発が発売した水中音声無線機器。左が送信機、右が受信機 沖縄海洋工機開発の水中音声無線機器を使ってインストラクター(右)から指導を受けるダイビング客ら(提供)

 一般的にダイビングの指導は、ボードに文字を書いたり、相手にジェスチャーで伝えたりするが、同製品を使うことで的確な指導ができ、受講者の安心感も得られているという。

 水中可視光通信は、水中で声をLEDの点滅に変換して届ける仕組み。上間代表が以前在籍していた会社で経済産業省の研究補助事業を受け、5年前に実用化した。

 当時の製品は約30メートル先の相手と会話できる一方、機材の重さが約2キロもあった。今回は初心者の体験ダイビングやライセンス講習でも負担にならないよう、約700グラムに軽量化。インストラクターから受講者へ声を伝えることに特化した。

 上間代表は「ダイビング常連客はリピート率が高いが、体験ダイビングだけで終わってしまう客もいる。海の中が怖いと感じ、次のステップへ行けなかった客もおり、声を聞きながら安心して受けられる指導が重要だと考えた」と説明。リピーターを増やすことで沖縄観光に貢献できると考えている。

 製品は恩納村のダイビングショップ「イシミネ ガイド ワークス」(伊志嶺剛一代表)で7月中旬から使われている。伊志嶺代表は「文字で説明する手間が省けて助かっている」と歓迎。「海の中でも声で丁寧に説明することにより安心感が高まり、ダイビングに慣れるのも早くなる」と効果を語った。

 製品は送信機1台と受信機4台のセットで35万円(税別)。問い合わせは沖縄海洋工機開発、電話098(851)4202。(政経部・島袋晋作)