【東京】翁長雄志知事は17日午後、安倍晋三首相と首相官邸で会談した。翁長知事は「16年前の合意は沖縄と協議もないまま閣議決定は廃止された。受け入れたという認識は間違いだ。(昨年の)知事選や衆院選で辺野古移設反対の圧倒的な民意が示された」と述べ、米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する姿勢をあらためて強調した。一方、安倍首相は「普天間の危険性除去は沖縄も同じ思いだ。(辺野古移設が)唯一の解決策だ」と、従来の考えを繰り返し、議論は平行線に終わった。

 翁長知事はまた、「自ら(米軍用の)土地を奪っておきながら、『嫌なら代替案を示せ』というのは、こんな理不尽なことはない」と強い調子で、首相に迫った。

 首相との会談は昨年12月の知事就任後初めて。菅義偉官房長官と安慶田光男副知事が同席した。冒頭の首相、翁長知事の発言まで公開され、以降は非公開だった。

 翁長知事は5日、菅義偉官房長官と面会した際に首相との会談を要求。首相は日米首脳会談で訪米する前に翁長知事へ辺野古移設への理解を求める必要があると判断し会談が実現した。翁長知事は首相との会談に先立ち、「(辺野古新基地建設反対の)思いを短い時間で的確に総理に伝えたい」と答えた。