■「思考停止状態だ」首相発言を名護市長批判

安倍首相と翁長知事の会談について見解を語る稲嶺進名護市長=17日、名護市役所

 【名護】稲嶺進名護市長は17日、翁長・安倍両氏の初会談を受け「知事が就任当初から希望していたことがやっとかなった」と歓迎したが、普天間飛行場返還問題で首相が「辺野古が唯一の解決策」と示したことに「以前からその言葉ばかり出てくる。思考停止状態だ」と厳しく批判した。

 辺野古新基地建設を進める政府の姿勢には「これまで根拠をきちっと説明されたことはない」とし、知事が明確に基地反対の根拠を示し、追求できれば状況が前進するとも述べ、建設反対に向けた動きを期待した。

 首相が那覇空港第2滑走路整備など振興策に言及したことについては「同時に出てくるということは基地と振興策がリンクしているということ。県民は余計に反発するのではないか」と指摘した。

■「返還早期実現を」宜野湾市長強調

 【宜野湾】佐喜真淳宜野湾市長は17日の初会談を受け「県と政府が普天間問題解決に向け話し合いができたのはいいこと」と述べた。安倍晋三首相が会談で米軍普天間飛行場の危険性除去を言及した点について「首相がそのような話をされたとすれば当然のこと」と強調。5年以内の運用停止も含め、早期に基地の危険性を市街地から取り除く必要があり、普天間が固定化することはあってはならないとした。

 その上で「政府と県がしっかりプロセスを踏んでスピーディーな返還実現に向け取り組んでもらいたい」と早期返還に向け政府と県は協力すべきだとした。

■初会談を歓迎 辺野古触れず 市長会長と町村会長

 古謝景春県市長会長(南城市長)と高良文雄県町村会長(本部町長)は17日、翁長雄志知事と安倍晋三首相の初会談を歓迎したが、辺野古新基地問題が平行線だったことについては言及を避けた。

 古謝会長は「市長会が判断のできる問題ではない」とする一方、「危険な普天間の閉鎖を最優先するべきだ。米軍基地の整理縮小は県民的課題で両首脳が方向性を定めてほしい」と期待。会談実現には「問題を解決することが大切。平行線でいがみ合っていては普天間の危険な現状が続くだけ。真(しん)摯(し)に話し合ってほしい」と希望した。

 県町村会の高良会長は「互いのタイミングが合ったと思うが話し合いができたのはいいこと」と評価。新基地には「当事者でなくコメントする立場にない」としつつ、「せっかく首相と知事が会ったのに、沖縄21世紀ビジョン実現など基地以外の話がなかったのはもったいない」と語った。