【浦添】那覇港湾施設(那覇軍港)のキャンプ・キンザー沖移設に向けた環境影響評価(アセスメント)で、国が3月以降、作業を中止していることが17日分かった。沖縄防衛局は中止理由について(1)移設作業を取り巻く環境が大きく変化(2)那覇港管理組合による民港整備計画との整合性を図るため-などとしている。

 浦添市は、アセスの中止について3月末に防衛局から口頭で連絡を受けたという。3月上旬の市議会では「(アセスの方法書の前段となる)配慮書は発注されているが、浦添市の方向性がはっきりしないと止まると聞いている」と説明していた。

 アセス中止の背景には、キンザー沖をリゾート地にする浦添市案について、同市と共同で埋め立てを進めてきた県や那覇、那覇港管理組合の動向を国が確認する必要があると判断したとみられる。

 作業を中止している「配慮書」は2011年4月の改正環境影響評価法で新設された手続き。位置や規模など事業計画の内容が固まる前段階で環境負荷が少なくなるよう検討するもので、配慮書の後、方法書や準備書、評価書と続く。

 一方、軍港受け入れを条件に防衛省が浦添市に支払う再編交付金で、軍港予定地が浦添ふ頭内で動いた場合の影響について、防衛局は「仮定の質問」として回答を控えた。