世界最大級のオンライン旅行会社「エクスペディア」(米国)を通じてホテルを予約した韓国人観光客が7月、リゾート地として沖縄よりもダナン(ベトナム)を選んだことが分かった。8~12月の予約をみても、ダナンの方が人気。エクスペディアホールディングス沖縄支店は、那覇空港から本島北部のビーチまで移動に時間がかかることや、県内ホテルがネット予約を受け付ける時期がダナンに比べて遅いことが一因とみている。(政経部・平島夏実)

エクスペディアによる韓国客の旅先ランキング ※ホテルの客室数ベース

 沖縄にとって韓国は、台湾に次ぐマーケット。2016年度の入域観光客数のうち外国客は約213万人。このうち約21%を韓国が占めた。

 エクスペディアを利用する韓国人客に絞ってみると、7月の旅先ランキング(ホテルの客室数ベース)の1位はソウル(韓国)、2位はチェジュ(同)、3位は大阪。沖縄は11位で、ダナン7位を下回った。16年1月からことし6月までの間、沖縄は7~10位でほぼ横ばいで推移。ダナンは23~12位で徐々に順位を上げていた。リゾート地に限ると7月は、人気が高い順にチェジュ、ダナン、グアム、沖縄、ハワイだった。

 沖縄支店の山崎美穂エリアマネジャーは「沖縄の競合地といえばグアムやハワイ。数年前までダナンを意識したことは全くなかった」と話す。アクセスを考えると、ソウル-ダナンの飛行時間は約4~5時間だが、ダナン国際空港から人気のビーチリゾートまでは車で約20分。ソウル-那覇の飛行時間は2時間半前後と短いが、那覇空港から本島北部までは交通渋滞が加わって半日に及ぶケースもあり、満足度が下がっている可能性を危惧する。

 さらに、ネット上では沖縄のホテルがダナンのホテルに比べてヒットしにくいと指摘。ダナンではほとんどのホテルが宿泊の1年前から販売を始めるが、沖縄では多くのホテルが半年前。そのため「ダナン」を検索した場合と「沖縄」を検索した場合では宿泊可能なホテルのヒット数に差が出る。結果、「沖縄は宿泊予約を取りにくい」「ホテルのバリエーションが少ない」と受け取られかねないという。

 山崎さんは「客室をネット上で早めに売り出すことで、検索が命のオンラインマーケットを取り込むことができる」と話している。