【浦添】私たちのせいで脇見が増えて、渋滞や事故が起きたらどうしよう-。そう心配しながらも、浦添市伊祖の国道330号沿いにあるイースペース沖縄事務所の従業員には、やめられないことがある。正面玄関にあるシーサーの着せ替えだ。もう5カ月目に入った。(平島夏実)

1月 ことしのえとのヒツジの格好をしたシーサー

2月 ヤクルト歓迎仕様になったシーサー

3月 AKB48風のアイドルになったシーサー

4月 シーサー小学校のサーちゃん(中央)と、着せ替え担当の従業員たち=15日、浦添市伊祖のイースペース

1月 ことしのえとのヒツジの格好をしたシーサー 2月 ヤクルト歓迎仕様になったシーサー 3月 AKB48風のアイドルになったシーサー 4月 シーサー小学校のサーちゃん(中央)と、着せ替え担当の従業員たち=15日、浦添市伊祖のイースペース

 毎月1日には必ずお召し替え。服や帽子はテント地で手作りし、かつらや小物は100円均一ショップで選ぶ。どう着せ替えるかは社内のアイデア勝負だと言い、「月末の3日間はシーサーのことばっかり考えてる」と仲宗根清至さんは笑う。 

 運天あすかさんは「昨年12月に始めた時は、こんなはずじゃなかったけど」と苦笑する。ペット用のサンタクロース衣装を着せただけ。それが、ことし1月には廣咲貴美子さんの提案で、えとのヒツジの着ぐるみになり、2月には上運天豊さんの提案でヤクルトスワローズのキャンプ入りを歓迎する仕様になった。

 そして3月。アイデアが浮かぶと決裁書を回すが、社長はひな祭り案を却下。「困ったときはAKB48じゃないか」の一言で「しーさーびー48」のイメージが膨らんだ。1体は赤いチェックのスカートを着せたアイドル、もう1体は追っかけのファンに。AKB48のヒットソングをもじって「ポニーテールとシーサー」と題したCDを持たせた。

 もう、止まらない。今月はオーダーメードのランドセルを背負わせ「シーサー小学校1年」の「シー君」と「サーちゃん」にした。

 粟國智子さんは、ウオーキング中と思われる中年の男性に「ここって学校ですか?」と聞かれてビックリ。シーサーの写真を撮ろうとする人も多く、子どものために車を乗り付ける母親もいたという。

 国道330号を急ぐ人々を、従業員の遊び心がくすぐっている。