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  • 元サッカー代表・奥大介選手の後輩が宮古島トライアスロンを完走
  • 高校時代をともに過ごし、宮古島でも同じ職場で働いたという
  • 「大さんと一緒に」と、奥選手のユニホームを着てゴールした

 「上(天国)から見ているのではなく、苦しいときは後ろから背中を押してくれるはず」-。宮古島市の政次由宇(まさつぐ・ゆう)さん(38)は、亡き友人に「喜んでもらいたい」という一心で走りきった。

友人の元Jリーガー、故奥大介さんのユニホームを着てゴールする政次由宇さん(中央)=19日午後7時31分、宮古島市陸上競技場(伊禮健撮影)

 同市内で昨年10月、交通事故で亡くなった元Jリーガーで日本代表だった奥大介さん(享年38)は、神戸弘陵高校サッカー部の先輩。成人してからもよく連絡を取り合う仲だった。

 昨年、第30回大会に出場して完走したことを電話で報告すると、奥さんは「ありがとう。元気をもらえた」と、とても喜んでいたという。「大さんが宮古島に来るきっかけにもなったんじゃないかな」と振り返る。

 その後、一緒に暮らし、同じ職場で働き始めた。事故が起きたのは、わずかその約2カ月後。「落ち込んだけれど、地元の仲間たちが支えてくれた」

 ランの後半、特に苦しい場面では「大さんに話しかけながら自分を励ました」。

 「大さんと一緒に」と願い、奥さんのJリーグ時代のユニホームを着てゴールした政次さん。仲間に囲まれ、天を仰いで人さし指を突き上げた。「ありがとう。これからも頑張るよ」(東江菜穂)