大日本帝国憲法で「神聖不可侵」とされた天皇や皇后の肖像写真のこと。1879年の「琉球処分」以降、沖縄の皇民化政策に力を入れる日本政府は87年、他県に先駆け県尋常師範学校に交付した。学校内に造った奉安殿と呼ばれる建物で厳重に保管し、節目には全校生徒で最敬礼した。

 沖縄戦で米軍の上陸が間近に迫った1945年3月、沖縄本島にある御真影は名護市の大湿帯の「奉護壕」に集められ、教師らでつくる「御真影奉護隊」によって守られた。その後、日本軍壊滅の情報が入った6月下旬に焼却処分された。