太平洋戦争前にフィリピンに渡った県系男性と現地女性の子で、9月下旬に初来沖する残留日本人2世の仲地リカルドさん(82)の親族が見つかった。リカルドさんのいとこの子にあたる本部町の仲地宗和さん(68)ら親族が名乗り出た。来月、初対面を果たす。

リカルドさんと父・宗五郎さんがいとこにあたる仲地宗和さん(右)ら家族=本部町(仲地さん提供)

仲地リカルドさん(日本財団提供)

リカルドさんと父・宗五郎さんがいとこにあたる仲地宗和さん(右)ら家族=本部町(仲地さん提供)
仲地リカルドさん(日本財団提供)

 リカルドさんはフィリピン北部の離島・コロン島出身。父の平次郎さんは本部町出身で1922年頃に渡比し、太平洋戦争中、ゲリラの捕虜になり殺害された。母も戦前に病死し、日本人の子である証明がなかったが、昨年、両親の婚姻証明書が見つかり、今年3月に日本国籍を取得した。

 新聞報道を見た仲地家の親族らが、行方不明だった平次郎さんの名前と、一族の顔立ちに似たリカルドさんの写真を見て、来沖を支援するフィリピン日系リーガルサポートセンター(PNLSC)や日本財団に照会。家系図を確認し、リカルドさんの父・平次郎さんと宗和さんの祖父が兄弟にあたるなど、血縁関係が分かった。

 来沖時には、仲地家の一族を集めてリカルドさんを歓迎し、食事会や墓参りを計画しているという。

 宗和さんは「苦労しただろうが、元気でいてくれて良かった。家族でもてなしたい」と話した。

 また、リカルドさんと一緒に来沖する残留日本人2世の岸本ヤス子さん(80)も親族を探している。

 父の名前は「伊裕(いゆう)」さん。本籍は名護市597。祖父は「伊八」さんで、ハワイ移民の「伊昌」さんという親族がいる。情報提供はPNLSC、電話03(3355)8861。