那覇市社会福祉協議会で29日、遺言による寄付の贈呈式があった。那覇市松川出身で、昨年11月、胃がんのため68歳で亡くなった喜納政輝さんが、時価総額約534万円の投資信託を市社協に贈った。喜納さんのいとこの大石和美さん(63)が新本博司会長に目録を手渡した。

那覇市社協の新本会長(中央)に目録を渡した、喜納政輝さんのいとこの大石和美さん(左)29日、那覇市金城・那覇市社協

 喜納さんは、高校卒業後に上京し、電機工事関係の仕事に従事。両親の死去を機に10年前に帰省した。

 昨年胃がんが発覚し、子どももいなかったことから「困っている人のために役立てたい」と財産の寄付を決めた。各福祉団体とつながりが深い市社協を贈り先にしたという。

 500万円以上の高額寄付は市社協でも珍しいといい、新本会長は「ありがたい。慎重に使い道を検討したい」と感謝した。

 喜納さんから執行代理の報酬100万円を受け取った大石さんだが「遺志を継ぎたい」と、那覇市内のボランティア団体「県内に住む医療的ケアの必要な子どもの親の会らいおんはぁ~と」と「ダウン症親の会たんぽぽだん」に50万円ずつ贈った。