放課後は誰もいない家に帰り夜まで一人ですごす子、夕食時におにぎりや菓子パンを買うきょうだい、学校がない日は昼から歩きながらカップ麺を食べている子

 ▼一人や子どもだけで食事をする「孤食」なのだろう、と思える子どもがいる。栄養だけでなく人とのコミュニケーションも不足しかねない

 ▼沖縄市諸見里に「ももやま子ども食堂」が5月にオープンする。毎週土曜の夕食を一緒に作って、おしゃべりしながら食べよう、というもの。子どもが一人で入れる「子ども食堂」が全国的に広がる中で、県内初の試みになる

 ▼「どうにかしたい」と呼び掛け人の鈴木友一郎さん(48)らが2月から準備会を重ねてきた。利用料はどうするか、勉強も見てあげたい、安心できる居場所にしたい…。思いが膨らんで、実現が難しく見えたこともあった

 ▼しかし、「子どもの最善の利益を考える」など基本姿勢を整理し、思いを共有する協力者が増え、開店のめどがついた。運営のために発足するNPOの理事長に就く比嘉道子さん(55)は「子どもたちと夢や将来も話せたら」と思い描く

 ▼「食堂」が必要な子がどれほどいるのか、そのうちの何人とつながれるか-始めなければ分からないことも多い。子どもを独りぼっちにしない取り組みを軌道に乗せるには、多くの協力が必要だ。(安里真己)