ICカード乗車券「OKICA(オキカ)」の路線バス導入に伴い、26日に販売が終了するバス回数券の継続を求める声が、利用者から上がっている。回数券の割引率は15%で、月4万円未満の一般利用だと、オキカよりお得なためだ。那覇市内の販売所では24日、駆け込みで回数券をまとめ買いする人が長い列をつくった。(高崎園子)

バス回数券を買い求める人で行列ができたバス乗車券販売所=24日、那覇市泉崎・ゆいレール旭橋駅そばの販売所

 西原町から那覇市にある専門学校に通う女性(19)はこの日、回数券の50枚つづりを3冊購入した。片道460円の運賃が学生回数券を使うと345円。「オキカの還元ポイントより回数券の方が得なので、今のうちにまとめ買いした。継続してほしい」と話した。

 うるま市に住む男性(63)は月に3~4回、親の介護などで那覇市を訪れる。「年金生活者には、割引率の高い回数券が無くなるのは困る。バスの利用促進を言うなら、回数券制度を残すべきだ」と指摘した。

 回数券の割引率は本島の4社(琉球バス交通、沖縄バス、東陽バス、那覇バス)ともに15%。

 27日から路線バスで導入されるオキカのポイント還元率は、月内の利用額によって1~20%の幅がある。 5千~1万円未満の利用だと一般で100ポイント(100円相当)、1~2万円未満は500ポイント、2~3万円未満は2千ポイント、3~4万円未満は4500ポイント、4万円以上は8千ポイント。月内利用額が多いほど、運賃として使えるポイントの還元率が高くなるが、月の利用額が4万円未満だと、回数券の方が得になる計算だ。

 県バス協会は「オキカ導入に当たっては紙券の全廃が前提。定期券は6月からICカードに移行するが、回数券は電子化になじまなかった」と説明。その上で「オキカでは、運賃の高額負担者に高いポイントを付けて負担軽減を図るのと、これまで割引のなかった現金利用者がICカードを持つと、ポイントが付く人が増えることを考え、今の形でスタートすることになった」と話し、理解を求めた。