まとまった雨よ降ってくれ-。7月から続く少雨と高温で、沖縄県伊江村は約2カ月間、干ばつ状態が続いている。農作物への影響も深刻で、特にサトウキビは大きな打撃を受けている。村は31日、関係者を集めた緊急会議を開催。畑などに水をまくかん水を強化することを確認したが、関係者は「このままだと神頼み(雨乞い)しかない」と頭を抱える。

干ばつで茶色く変色したサトウキビ畑に放水する作業員=31日、伊江村

 ■過去に80日の干ばつ

 伊江村は、1日40ミリ以上の雨を「まとまった雨」としている。村の調べでは、7月1日から8月31日までの62日間で、40ミリを超えた日は一度もなく、10ミリ以上の日も5回しかない。干ばつにより、いなご被害も発生している。

 村は、7月中旬からかん水車を出すなど対策をとってきた。31日の会議でも「70日間が大きな勝負」と、9月上旬に集中的なかん水と農家への啓発を強化していくという。

 JAおきなわ伊江支店の内間和宏支店長によると、村では2013年にも80日間の干ばつがあった。「今まで70、80日ぐらいには雨が降っている。何とかしのげば」と話すものの、「どこまで耐えられるか。降らなければ神頼みしかない」と表情は浮かない。

 ■サトウキビ収穫減

 同村農林水産課の金城成(なする)さん(34)は、今の状態では収穫量が1千トンほど減少すると試算。「サトウキビは島のなくてはならない作物。これまではお手上げだったが、今は地下ダムもあり、ため池の水もある」と村を挙げた取り組みに期待する。

 サトウキビ生産組合の知念和幸組合長(60)は「かん水だけでは厳しい。雨が降らないと仕事が前に進まない」と頭を悩ませる。雨が降らないと植え付けもできないとし、「ぽつぽつ雨は降るがこれだけではどうしようもない。いつまで続くのか」と恵みの雨を望んだ。