那覇市出身で神奈川県在住の染織家、下地康子さん(47)が、国内最大級の公募展「第89回国展」(主催・国画会)工芸の部(織)で、一般公募の最高賞である国画賞に選ばれた。受賞した「清ら海」は波を連想させる撚り(ねじれ)がかかった飾り布。二重織りで細い木綿糸を使い、繊維や色彩の美しさを表現し、高評価を受けた。

国画賞に選ばれた下地康子さんの織物作品「清ら海」

下地康子さん

国画賞に選ばれた下地康子さんの織物作品「清ら海」 下地康子さん

 国画賞は、工芸部(染、織など4分野)の全作品から最も高い評価を受けた作品に送られる。同部の応募146人、255点の中から受賞作に決まった。

 下地さんは県立芸術大を卒業後、東京のアパレル会社に就職。2011年に独立し、神奈川に織工房を構え創作活動している。

 下地さんは「1月に帰省した時、辺野古や古宇利の海を見て美しさを織り上げたいと思った」と説明した。

 このほか同展では県内から陶芸家の松田共司さん(59)が準会員賞に輝き、会員に推挙された。