沖縄県内では暑さと少雨、本土では長雨のダブルパンチで、野菜価格が全般的に高騰している。旧盆のウンケーを2日後に控えた1日、準備に追われる買い物客は「野菜が高くて買えない」「家計が厳しい」と渋い顔。一方、農家は生産量が落ち込み「暑すぎて、見通しが立たない」と頭を抱えている。(社会部・宮里美紀、吉川毅、南部報道部・知念豊)

猛暑や少雨の影響で高値が続く県産野菜=1日、那覇市・サンエー那覇メインプレイス

野菜「高くて買えない」

 サンエー本社の担当者によると県外産の白菜、レタス、トマト、キュウリ、県内産のゴーヤーやヘチマ、オクラの価格が7月から上昇し、8月は前月の2割高。サンエー那覇メインプレイスの青果コーナーでは、価格を見てちゅうちょする買い物客の姿があった。

 青果担当者は「ゴーヤーは、7月100グラム当たり58円だったが、今は98円でほぼ2倍」と説明。県外産の大根とキャベツは7月に比べて100円も高い298円だった。那覇市の上地フミさん(67)は「安い野菜は、もやしぐらい」と苦笑い。別の主婦(61)は「高すぎる。みんなどうやって暮らしているのかしら」と戸惑いの表情を浮かべた。

 市内の青果店は店頭に並ぶ野菜の種類が少なく、店員の女性(54)は高騰と旧盆時期に伴う品薄に困り顔。「ゴーヤーなど数も少なく高い野菜は注文があったときだけ発注している」と話した。

 豊見城市でトマトを栽培する金城俊夫さん(67)は「ここ3~4年は暑すぎる。サイズも小さくなるし実りも悪い」と肩を落とす。同市は県産トマトの一大産地で、金城さんも1983平方メートルのハウスで栽培。「昨年も高温続きで収穫量が落ち込んだ。今年も見通しはあまりよくないね」と頭を抱えた。

牛乳 生産量10%減少

 県内の牛乳生産量も、暑さの影響で例年に比べて約10%減少している。県酪農農業協同組合によると連日の暑さで乳牛が食欲をなくし、乳の量が減少しているという。那覇市のスーパーで牛乳を担当する女性は「価格は据え置きだが数量制限がある」と説明した。

 同組合の担当者は「夏に牛乳の生産量が減るのは毎年のことだが、今年はさらに影響が大きい」と述べた上で、「スーパーなどの店頭に牛乳はまだ並んでいるが、それは夏休みで学校給食がなかったため。学校が始まり、9月中旬には牛乳が店頭から消える可能性も高い」と予想した。