沖縄県大宜味村の海岸で絶滅危惧種のウミガメが産んだ卵のふ化率が今年は3%と、過去22年間で最低だったことが分かった。調査を続ける日本ウミガメ協議会会員の米須邦雄さん(65)は「暑さと少雨による乾燥で、成長途中の卵が死んでしまった」とみる。

ふ化できずに死んだアカウミガメの卵=8月14日、大宜味村の海岸(米須邦雄さん提供)

 米須さんの調査によると、卵は平均77%がふ化する。今年はアカウミガメが産んだ300個以上のうち9匹しかかえらず、3%にとどまった。これまでの最低は今年と同じように暑く、サンゴの白化が起きた2001年の56%で、これを大幅に下回った。

 ウミガメの産卵は通常4~8月ごろ。原因は不明だが今年は例年確認されるアオウミガメ、タイマイの産卵はなかった。産卵自体も例年の15カ所前後に対し、3カ所と少なかった。

 米須さんは「暑さで大型は虫類にこれだけ大きな影響が出ている。ほかの生物でもデータを集める必要があるのでは」と話した。