2017年(平成29年) 11月24日

沖縄空手

空手会館、本物を体感できる場に 沖縄県がビジョン策定

 沖縄空手会館(豊見城市)が4日で、開館から半年を迎える。県は来年8月に空手会館などで第1回沖縄空手国際大会を開催。沖縄空手振興ビジョンの策定(2017年度内)も進め、沖縄空手の保存継承や普及発展に取り組む。施策の中心を担う県空手振興課の山川哲男課長に現状や課題を聞いた。(聞き手=社会部・浦崎直己)

沖縄を訪れる世界の空手家たちに向けた細やかな情報発信の体制づくりを模索する県空手振興課の山川哲男課長=8月31日、県庁(古謝克公撮影)

第1回沖縄空手振興ビジョン「振興・発展」検討部会で協議する委員ら=8月24日、豊見城市の沖縄空手会館

沖縄を訪れる世界の空手家たちに向けた細やかな情報発信の体制づくりを模索する県空手振興課の山川哲男課長=8月31日、県庁(古謝克公撮影) 第1回沖縄空手振興ビジョン「振興・発展」検討部会で協議する委員ら=8月24日、豊見城市の沖縄空手会館

 -空手会館がオープンして半年になる。

 「空手会館の展示室の有料利用者数の目標は年間3万3千人。4~7月の4カ月で利用者は6878人、達成率は約21%で、底上げしないといけない。道場施設などの稼働率は目標の21%を超える24%で推移している」

 「空手会館は空手に特化した施設。展示室では新たな企画展を計画している。空手に関する全てのセミナーを会館で開催できるように取り組みたい。また、会館に来れば『本物の沖縄空手と触れ合える』という環境を整えたい。クルーズ船入港に合わせた体験教室の開催なども実現したい」

 「会館内に開設した沖縄空手案内センターは多言語で国内外に空手情報を発信し、空手愛好家の受け入れ態勢を構築することが役割。沖縄で学びたい空手家と町道場のマッチングする仕組みを整えていく」

 -来年8月には第1回沖縄空手国際大会を開く。

 「沖縄空手の技や精神性の保存継承、国際的な交流が目的で、県内外から5千~6千人の参加を見込む。第2回、3回の大会開催を見据えて取り組んでいく」

 「競う型は首里・泊手系、那覇手系、上地流系、古武道(棒)、古武道(サイ)の5部門で、大会時点での『1番の使い手』を選ぶ。道場ごとに幅がある型を公平公正に審判するための、手本となる型の確認作業は終えた。海外では同じ型名でも全く違う動きがあるという話もある。一生懸命稽古し、大会に参加したら型が違っていたという問題を起こさないためにも、年内に沖縄空手のスタンダードな型のビデオを世界に発信したい」

 -沖縄空手振興ビジョンの策定が進んでいる。

 「ビジョンでは20~30年後の沖縄空手のあるべき姿を考え、明文化していく。方向性を確認し、その実現のために計画や政策につなげる。来年度はロードマップを策定する。国際大会もビジョンを実現するためのツールと言える」

 「策定委員会と保存継承、普及啓発、振興発展の3専門部会で議論を進めている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録や、2020年オリンピックに向けた支援態勢、町道場の継承、指導者育成、空手家の年代別での目標設定など、幅広く話し合っている」

 「世界には1億3千万人の空手愛好家がおり、家族での来県を考えると大きな市場ができる。空手を軸とした観光や経済への波及効果が出せるような連携も議論していく」

 「沖縄空手はかけがえのない財産。信念を持ってしっかりと守り、次世代に継承する必要がある。空手は心を磨き、人生を豊かに幸せにすると思う。『争わないために鍛えている』という平和を希求する心がウチナーンチュだけでなく、世界各地で沖縄空手の精神が広がるように取り組みたい」

【全沖縄少年少女空手2017】輝くあなたが写っているかも!

 

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