【名護】サンフランシスコ講和条約が発効してから63年となった28日、新基地建設に向けた作業が続く名護市辺野古では建設に反対する市民らの抗議行動が陸や海で、早朝から続いている。午前11時20分ごろ、フロート内に入った抗議船1隻と海上保安庁の船が接近し、抗議船が転覆した。抗議船に乗っていた市民4人が海に投げ出されたが、全員救助され、1人は病院に搬送された。

臨時制限区域内で海上保安庁の船が接近し転覆した抗議船(中央)=28日午前11時27分、名護市辺野古沖

 抗議船は船体がひっくり返った状態で、周辺にはクーラーボックスなどが散乱している。市民らは、海上保安庁職員が乗り移ったのが原因と主張している。

 転覆の一報を受け、米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議していた市民らは正午前から、海上作業が見渡せる通称第3ゲート前に移動し、抗議行動を展開している。

 この日は沖縄が日本の施政権から切り離され、米軍統治下に置かれた節目の日で、ゲート前では午前6時から建設に抗議する早朝行動が始まり、県内外から多くの人が詰めかけた。同9時からは議員団を乗せた抗議船6隻が辺野古の海上に繰り出し、沖縄防衛局による海底ボーリング調査の現場を視察。スパット台船2基のうち1基に作業員がいるのを確認されている。

 同日午後6時からは県庁前県民広場で、「4・28」に新基地建設に反対する「屈辱の日」県民集会が開かれる。