沖縄県出身の学生ら5人で結成した四国大学の書道グループ「かぜまーる」のパフォーマンスが2日、作品展が開かれている沖縄県南風原町の南風原文化センターで行われた。腕ほどの太さの毛筆を持ち、音楽に合わせて体を動かしながら軽快に4作品を書き上げた。墨汁の新鮮な香りが漂う会場には詰め掛けた130人は、作品作りに引き込まれた。

書道パフォーマンスで作品展の名称「I、愛、逢、藍」の最後の文字を書く宇良樹希さん=2日、南風原文化センター

作品を掲げ、あいさつする玉城千博さん(右端)

書道パフォーマンスで作品展の名称「I、愛、逢、藍」の最後の文字を書く宇良樹希さん=2日、南風原文化センター 作品を掲げ、あいさつする玉城千博さん(右端)

 「かぜまーる」は、大学で書道を学ぶ南風原町出身の玉城千博さん(21)、名護市の宇良樹希(たつき)さん(20)、那覇市の仲井眞歩加さん(21)、北海道の星川遥香さん(20)、大学がある徳島県の矢部育実さん(21)で2015年に結成。団体名は、助け合いを意味する沖縄の言葉「ゆいまーる」と、北海道で仲間に入れるという意味の「かぜる」の造語だ。

 パフォーマンスは、歌手安室奈美恵さんの「ヒーロー」など軽快な音楽が流れる中で披露。一升瓶に入った墨汁と水を音を立ててバケツに入れ、足を軽く上げて踏み込んだ瞬間に文字を書き出す5人。曲のテンポや音量に合わせて動きに緩急をつけ、立て掛けた和紙や、高さ2・5メートル、幅4メートルの巨大な紙に書き込んだ。

 メンバーの名前の漢字1文字ずつを入れてメッセージにした作品もあり「共に遥かなる道を歩め」などと記した。玉城さんは「学んできたことを、地元の人に伝えることができてうれしい」とあいさつ。仲井眞さんは「作品が出来上がる過程も見てほしかった」、宇良さんは「書道の新しい形を切り開くことも僕たちの役割」と話した。

 南風原小5年の松田來幸(こゆき)さんは、最前列のいすより前の床に座って作品作りにじっと見入った。「音楽に合わせて書くことは難しい。人間よりも大きな風の字を書いたことがすごいし、自分の幸の字を使った作品を書いてみたい」と話した。

 作品展「I、愛、逢、藍」は5日まで。パフォーマンス作品も展示している。