沖縄県は4日、ハブがいないとされている粟国(あぐに)島で、ハブが発見されたと発表した。粟国島でハブが発見されたのは初めて。県は5日にも粟国診療所にハブ抗毒素(血清)を送り、数日中にも現地で生息調査に乗り出す。

男性作業員に発見され、村役場で保管されていたハブ=3日、粟国村役場(読者提供)

粟国島でのハブ発見場所

男性作業員に発見され、村役場で保管されていたハブ=3日、粟国村役場(読者提供) 粟国島でのハブ発見場所

 県保健医療部によると、2日午後2時ごろ、粟国村東のコンクリート再生処理場で作業をしていた男性がパワーショベルを操作中に見慣れない蛇を発見。そのままパワーショベルのバケット部分で蛇をすくい、村役場に連絡したという。

 ハブは村役場で保管されていたが、4日午前に死んでいるのが確認された。同日午後、県衛生環境研究所(うるま市)に運ばれ、全長約1メートルの雌のハブと認定し、大きさから2、3歳と推定している。

 同部の担当者は「船の貨物などに紛れて侵入したり、誰かに持ち込まれたりした可能性が高い」と説明。今後、島内にハブが生息するか、本格的に調べるとしている。

 村職員の照喜名英雄さん(59)は「びっくりした。ハブを見慣れた人は平気かもしれないが、粟国島民にとっては衝撃的なニュース。少し恐怖心もある」と不安を口にした。

 粟国島出身の仲里正雄さん(69)=那覇市=は「神の島だからハブはいないと親から聞かされ育ってきた。誇りに思っていたのに、とてもショック」と驚きを隠せない様子だった。