存在しないはずのハブが2日見つかった沖縄県の粟国(あぐに)島。島では口コミや会員制交流サイト(SNS)で一気に情報が広がった。観光PRにつなげようと粟国村は最近、「粟国島にハブはいません」と記した看板を設置したばかり。「2匹目はいるのか」「農作業の安全が気になる」。島では動揺が広がる。

「粟国島にハブはいません」と書いてある看板。住民によると、他の観光名所に点在しているという=同村の東(あがり)ヤマトゥガー(読者提供)

 観光名所に昨年設置された看板では、ハブのいない島と伝え、夜道の散策や星空観察での安心をアピール。新城静喜村長は「確認されてショックですよ」と声を落とす。

 「持ち込まれたことは間違いない。捕獲されたハブが卵を産んでいれば、他にも生息している可能性がある」と懸念する。

 元来ハブが生息しない島で、住民は原野や畑に素足で入る人も少なくない。「村としても防災無線などで注意喚起したい」と話した。

 民宿風月を営む濱川ゆう子さん(43)は、小学3年の娘の安全面を心配した。

 「子どもたちは草むらに入って遊ぶこともある。石垣やフクギの根元の枯れた葉がたまった場所も気になる」という。「他に何匹も見つかったら、観光面へ影響が出るのでは」と声を落とした。

 シーレースダイビング代表の新城正巳さん(31)は発見当日の2日、ハブ捕獲の情報を聞き「まさかやーと思った」。

 寝転んでの星空観察も客に勧めてきたが「ハブに気をつけてと言うことになるね」と心配する。

 新城さんは家族5人とサトウキビ栽培を手掛け、建築業の手伝いもする。「収穫時期には長靴をはかないといけない。建設現場での伐採作業も注意しないといけないね」と話した。