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  • 沖縄には憲法9条の碑が6カ所あり、県外の4県5カ所に比べ突出
  • 市町村が建立に携わった例も多く、すべて役場や公園に設置
  • 専門家は「沖縄戦や米軍施政下の経験から9条への思いが強い」

 恒久平和を望み、住民や市町村が県内6カ所に建てた「9条の碑」。県外では寺の住職や市民により少なくとも4県5カ所で建てられ、1県で建設が進むが、建立は沖縄が突出して多い。専門家は「太平洋戦争で唯一の地上戦の経験や米軍施政下に置かれた沖縄では9条への思いが強い」とみる。(国吉聡志)

 沖縄では、自治体が碑の建設に携わったり、建設後に碑を管理する事例が多い。他府県では行政が建設や管理に関わっている例は見当たらず、県民と自治体が足並みをそろえて平和を希求した沖縄の歴史の特殊性がうかがえる。

 市町村が碑の建設に関わったのは那覇市、読谷村、西原町。那覇市の与儀公園にある「恒久平和の碑」は、市が沖縄戦終結40年の1985年5月に建設。読谷村役場入り口にある「9条の碑」は山内徳信村長(当時)の「平和行政」の一環で、95年に完成。西原町では翁長正貞町長(当時)が2002年に碑を建てた。

 また南風原町(07年完成)、宮古島市(同年完成)、石垣市(04年完成)にある「9条の碑」は、地元の9条の会のメンバーや住民が寄付金を募って建立。完成後、市町村に寄贈され、現在は自治体が管理している。

 一方、県外では茨城、長野、石川、広島県で「9条の碑」が建ち、静岡県で建設が計画されている。

 茨城県古河市と長野県中野市では寺の住職らが、境内や私有地に「9条の碑」を建てている。ともに、大戦で犠牲になった人への供養や非戦の誓いが込められている。石川県では住民が2カ所に碑を建て、広島県にも碑が立つ。静岡県藤枝市では、彫刻家の杉村孝さん(77)が有志を募り、「9条の碑」の建立を進めており、完成は8月15日を予定している。