名護市の辺野古新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の大浦湾側に設置するとしている仮設桟橋(岸壁)について、防衛省が「海底ボーリング調査に絶対必要なものではない」との認識を示し、設置せずに調査を終える可能性に言及していることが1日、分かった。4月17日の市民団体「ジュゴン保護キャンペーンセンター」の要請や、同月末の赤嶺政賢衆院議員(共産)への説明で答えた。

 同省地方協力局の担当者は「桟橋がなくても実際にボーリング調査は進んでいる。絶対必要なものではないが、あれば効率的に行える」と説明。桟橋自体を建設するかどうかの判断は示さなかった。

 桟橋の使用法は、調査のための船舶を接岸したり、資材や人員を輸送したりすると説明。現在は近隣の漁港から調査船などが出入りしているが、桟橋があれば「シュワブ内から船を出せ、海底から採取した土も迅速に検査手続きに入れる」と話した。設置されたとしても調査が終われば撤去する、とした。仮に設置されなくても「今まで通り漁港を使って調査は可能」との認識を示したという。

 同省は、ボーリング調査のために桟橋を設置するとしていたが、未設置のまま調査が始まった。調査は6月末までに終える予定。

 政府関係者によると、設置の準備はできているが「予定通り調査が終了するなら桟橋はいらない」という。調査の進捗(しんちょく)次第で設置の可能性はあるが、ボーリング以外に使う可能性は否定した。