リゾート開発を手掛ける沖縄リゾート(糸満市)が糸満市名城の名城ビーチに隣接する土地で、部屋数400室以上のホテルやチャペルなどを備えた大型リゾートの開発を計画していることが1日分かった。同ビーチは国定公園内にあり、同社は開発の執行認可を得るため、沖縄県に事前協議を申請している。来春の着工を目指している。

リゾートホテル計画のある名城

 敷地面積は4万5千平方メートルで、沖縄戦跡国定公園内にある。同ビーチの景観を生かし、ホテル棟とコンドミニアム棟を併設した宿泊施設、屋外チャペルのあるウエディング施設、レクリエーション施設を計画。ビーチは一般開放し、地元住民も楽しめるようにする。

 同社はリゾート施設の設計会社と出資事業者などが、名城ビーチのリゾート開発を目的に設立。地元住民との合意形成のほか、県や市との協議、県の自然環境保全審議会での審議を予定。自然環境や景観を保護するため、事業内容を変更する可能性もある。

 先月12日には名城区総会で事業概要を説明。伊敷幸栄・前区長は「かつてのにぎわいを取り戻し、地域活性化につなげてほしい」と期待した。

 糸満市の上原裕常市長は「名城地域の振興につながる事業と聞いている。今後、県や市、地元との調整をしっかり進めてホテル建設を実現してほしい」と述べた。

 名城ビーチは1961年に開業。本島南部を代表する海水浴場として人気が集まり、74年には年間18万人が訪れていた。周辺や中北部にビーチが相次いで開業したことで客足が遠のき、現在は閉鎖されている。(下地広也、照屋剛志)