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  • 防衛省は宮古島の陸自弾薬庫を保良の採石場に配備する方向で調整
  • 隣接地に不発弾保管庫があるため,地元の理解を得やすいとみている
  • 年内に最終決定し、2019年度以降に地対空・地対艦ミサイルの配備を検討

 【宮古島】宮古島への陸上自衛隊配備計画で、防衛省が地対空、地対艦ミサイルを保管する弾薬庫や射撃訓練場などの配備先を、宮古島市城辺保良(ぼら)にある採石場とする方向で最終調整していることが5日までに分かった。政府関係者など複数が明らかにした。今後、地権者との話し合いを具体化し、年末の2018年度予算決定までに、最終決定する見通し。

弾薬庫の建設が検討されている採石場

宮古島の陸上自衛隊配備で防衛省が検討を進めている採石場=7月14日、宮古島市城辺保良

弾薬庫の建設が検討されている採石場 宮古島の陸上自衛隊配備で防衛省が検討を進めている採石場=7月14日、宮古島市城辺保良

 弾薬庫などの配備を巡って防衛省は当初、大福牧場(市平良西原)を検討していたが、下地敏彦市長が地下水汚染の懸念が拭えないとして反対を表明し、16年9月に断念した経緯がある。そのため、防衛省は城辺地域の複数の候補地から代替地を探していた。

 防衛省は8月末の来年度予算概算要求で宮古島への陸自配備で計260億円を計上し、うち弾薬庫や射撃訓練場の用地取得費や実施設計費などに約117億円を充てる。

 関係者によると、同市城辺保良のゴルフ場も候補に挙がっていたが、すでに千代田カントリークラブ(市上野野原)に隊庁舎などを建設することが決まっているため、観光協会やゴルフ協会が「ゴルフ場を2カ所とも無くすのはダメだ」と反対し、防衛省にも伝えられているという。

 採石場は面積約20ヘクタール。隣接する場所に不発弾の保管庫が置かれており、関係者は「すでに不発弾を置いている場所のため、弾薬庫ならダメだとはならないのではないか。地元の理解も得やすいと思う」と話した。

 また、採石場はくぼ地であることから、弾薬庫を造るための地形があらかじめ整っているほか、土地は採石場の経営者と複数の親族が所有し、地権者の同意が得られやすいのも利点としている。

 防衛省は18年度、千代田カントリークラブに警備部隊380人を配備予定。弾薬庫などの整備が遅れるため、ミサイル部隊の地対空誘導弾部隊(中SAM部隊)と地対艦誘導弾部隊(SSM部隊)は19年度以降の配備を検討している。