共同窯として沖縄県内で23年ぶりに造られた「大宜味窯」の初焚(た)きを記念した展示会が1日、那覇市の壺屋焼物博物館で始まった。大宜味村陶器事業協同組合を作った4工房が制作した73点と、5年がかりで完成した築窯(ちくよう)過程を写真パネルで紹介している。24日まで。入場無料。

23年ぶりの共同窯「大宜味窯」で生まれた作品73点が展示されている=那覇市・壺屋焼物博物館

 同博物館によると、県内の共同窯は読谷村の金城次郎窯、読谷山共同窯、読谷山北窯に次いで4番目。

 壺屋の国指定重要文化財「東ヌ窯」を参考に、大宜味村根路銘に全長約18メートルの9連房の窯を造った。窯屋は2013年8月に完成。その後、陶工らが約1年かけて耐火れんがを積み上げ、昨年7月、壺屋や読谷、大宜味の陶工ら100人余が協力して集まり、窯の天井を覆う「土乗せ」を行った。

 同組合陶工の玉城望さん(44)は「先輩たちと共同作業ができて、伝統を継承している気持ちになった」と喜んだ。当面は年4回の窯焚きを予定している。