【宜野湾】「沖縄の抱えるさまざまな問題も、早くから海外と交わってきた歴史や文化も英語で直接伝えたい」。難関を突破して「高校生外交官」に選ばれた沖縄カトリック高校(宜野湾市真栄原)2年の上江洲まりのさん(16)=浦添市=がこの夏、米国に派遣される。国連本部や米政府機関を訪問し、米高校生との合宿などを通して沖縄をアピールしようと意気込んでいる。

「外交官として沖縄の誇れる歴史を伝えてきたい」と抱負を話す上江洲まりのさん=宜野湾市真栄原の沖縄カトリック高校

 「高校生外交官」は保険会社AIUが行う国際交流プログラムで、男女各20人ずつを約3週間米国に派遣する。全国からの応募約千人のうち7割前後を占める女子の競争率は特に高く、沖縄県内から選ばれるのは珍しいという。

 もともと英語は好きだが、米国に住む祖父を訪ね、海の写真など見せながら沖縄のことを話すと「こんなきれいな海見てみたいなぁ」などと反応してくれるのがうれしかったという上江洲さん。沖縄のことをもっと伝えたいと歴史の本などを読むようになった。

 「それまで沖縄の歴史は知る機会がなかった」が、学ぶうち、黒船に乗ったテングのように描かれることもあるペリーと対等に渡り合った通訳の牧志朝忠の存在や「武器のない島」の存在にナポレオンが驚いたといった逸話も知る。高校生外交官の面接ではそんな世界に開けていた歴史を英語で話し、外国人を特別視せず受け入れる沖縄の良さをアピールした。

 米国での訪問先にはホワイトハウスも予定されている。「もしオバマ大統領を見かけたら『私の家に来てありのままの沖縄を見て』と声をかけたい」といたずらっぽく笑って見せた。