沖縄県立博物館・美術館開館10周年と、首里城公園開園25周年を記念した特別展「平成の復元~首里城の25年と中城御殿・円覚寺三門~」展が7日、那覇市おもろまちの県立博物館の企画展示室で始まる。

中城御殿跡から出土した王家のものと思われる位牌(いはい)=6日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 首里城跡や中城御殿跡、円覚寺三門跡での発掘調査の成果として、王族のものと見られる位牌(いはい)や首里城正殿の手すり部分である欄干など計約240点の遺物などが展示される。入場無料で、10月15日まで。

 中城御殿は琉球王朝時代に次期国王の住まいだった。位牌は、県立埋蔵文化財センターの御殿跡調査で発掘された。木製で漆や金箔(きんぱく)で覆われている。

 沖縄美ら島財団琉球文化財研究室の上江洲安亨室長によると、赤外線を当てると「妙」の文字が確認でき、女性のものと推測されるという。保存状態が良い位牌や欄干の他にも、首里城跡から多数出土した15世紀の茶器も見どころだ。

 上江洲室長は位牌について「排水溝の中からブリキ缶に入れられた状態で発見されたもの。位牌はおそらく、戦時中に誰かが命がけで隠したのだろう」と話し、「誰が、どんな思いで守ろうとしたのか、ぜひ実物を見て想像してください」と来場を呼び掛けた。