【東京】海上保安庁は宮古島市城辺保良(ぼら)で、離島で初めてとなる射撃訓練場を整備することが6日分かった。早ければ2018年度着工、19年度完成を目指す。18年度予算概算要求で関連予算約2億円を計上している。現在約180人の宮古島海上保安部の職員を、18年度末までに約230人に増員する計画で、尖閣諸島周辺警備のための拠点機能を強化する。

海上保安庁の射撃訓練場予定地

 射撃訓練場の建設予定地は東平安名崎近くで、船舶の位置情報を確認する海保施設がある国有地。訓練場の面積は約700平方メートル。直線距離で約1・3キロ西側には採石場があり、防衛省が陸上自衛隊の弾薬庫や射撃場の整備候補地として検討している。現在、第11管区海上保安本部は射撃訓練のため沖縄本島にある県警などの施設を使っている。海保によると、人員増に伴い、効率的に訓練機会を確保するため島内での施設整備が必要という。同庁の射撃訓練場は全国に3カ所しかない。

 施設では射撃以外にも、領海に侵入した中国漁船の乗組員を想定した制圧訓練なども実施する見通し。

 海保によると、尖閣周辺での中国漁船や中国公船による領海侵入は14年208件、15年70件、16年104件で推移している。海保は尖閣諸島の領海警備体制の強化のため、18年度概算要求で、17年度当初予算比約106億円増の229億6千万円を計上している。