管理職候補が女性やマイノリティーの場合、その人の評価が上司と部下では「同一人物かと疑うほど(ギャップが)大きく、衝撃を受けた」と元世界銀行副総裁の西水美恵子さん

▼1年ほど前の毎日新聞コラムにある。候補者の人物評を「360度情報収集」するために、多職種のメンバーを男女半々で構成。面接官も半々を厳守したら「十中八九、女性が選ばれた」と書いている

▼腑(ふ)に落ちる経験がある。社外で作文や意見発表などの審査員を務めると、女性はほぼ1人か2人。評価はおおむね一致するが、時折、女性が書いたもので大きく違い驚くことがある

▼つまり選ぶ側に女性が少ないと、女性が不利益を被る可能性が高まる。こうした例は社会の隅々にあるはずなのに、率先して改善すべき地方政治で女性議員が増えない

▼県外で先月投開票された統一地方選では、議員選の当選者に占める女性の割合は過去最高となったが、わずか14・1%。県内は昨年9月時点で市町村議員での割合が、さらに低い8%だ

▼現行の選挙制度では、課題は解消されそうにない。話題のフランス県議選のように男女2人一組での立候補や、複数の候補者への投票など、制度改革を模索する時期にきている。改革が右肩下がりの投票率を上向かせ、政治離れを止める切り札にも、なるかもしれない。(与那嶺一枝)