きょう9月8日が何の日だったか、すぐにピンとくる方はどれくらいいるだろう。私も、過去の紙面をめくりながら思い出した

▼答えは、沖縄で21年前、全国で唯一の県民投票があった日。米軍基地の整理・縮小と日米地位協定見直しの賛否が問われ、賛成が89%に達した

▼さらに言えば、あす9月9日は、5年前にオスプレイ配備に反対する県民大会があり、10万1千人(主催者発表)が集まった。沖縄にとって歴史に刻まれた出来事が、日付として2日続いていたのだと気付かされる

▼考えてみると、基地問題を巡り、沖縄には「節目」が多い。米軍が絡んだ痛ましい事件・事故があった日、政治が大きく動いた日。県民大会だけでも1995年以降、8回開かれた。日米両政府高官の問題発言で世論が沸騰した事例は数え切れない

▼それもこれも、問題が解決されないまま時が経過していることの裏返しだ。年中行事のように「節目」が訪れるたびに、沖縄の地元紙として事実を見つめ直し、関連記事を書く。ネット上などで「紙面が基地ばかり」「偏向」などと言われるが、根本の構図が変わらないのだから、同じテーマを愚直に書き続けるしかない

▼いったい、いくつの「節目」を積み重ねればいいのだろう。「基地問題の解決から○年」と振り返る節目の記事を書かせてほしい。(西江昭吾)