2017年(平成29年) 11月23日

沖縄空手

世界見据え磨き抜く技 新垣愛花、7月のデフリンピック空手形4位

 初の国際舞台で、空手道の新垣愛花(23)が4位に輝いた。7月にトルコで行われた聴覚障がい者による国際スポーツ大会「夏季デフリンピック」の女子形に、日本代表として唯一出場。3位決定戦で敗れてメダルは逃したが、「やっぱり世界は甘くなかった。もっと努力して技を磨き続けたい」と、飽くなき向上心を武器に鍛錬を積む。(我喜屋あかね)

清水由佳(左)の指導で稽古に汗を流す新垣愛花=とまり会館

 1歳の時、高熱で両耳の聴力を失い、4歳で人工内耳を付けた。補聴器を付けて生活を送るが、声の質によって聞こえやすさが変わるため、手話や筆談でのやりとりが主だ。小学1年生で空手を始め、周囲の動きをまねて覚えた。現在は那覇市内の菓子製造工場で働く傍ら、清水那覇龍鳳館に通い、2008年の世界選手権女子団体形女王の清水由佳館長から指導を仰ぐ。

 練習では声が聞こえないため、身ぶり手ぶりが基本。清水館長が指の動きや視線、表情を使って形の動作を教え込む。新垣は「清水先生は口形をはっきりさせてくれるので、分かりやすい」と笑顔だ。

 道場内のホワイトボードも、大事な練習道具の一つ。清水館長は「人に見られて評価される姿勢、バランス、スピードが大事」と言い、審判がどこを見ているのか、競技ルールをボードに書き込み、筆談で丁寧に説明する。

 週3回の稽古を積み、劉衛流龍鳳会の合同稽古にも参加。喜友名諒ら世界王者とともに研さんを積む。新垣は「技術面もまだまだで、一生懸命見て追い付こうとしている状況。大きな刺激になる」とうなずく。初めての世界大会では、世界との差も実感した。「筋力、体力、スピードも足りない。もっと努力して、ステップアップしないと」と気合を入れる。

 9月30日から、連覇が懸かる全日本障がい者空手道競技大会に出場する。清水館長は「デフでは、世界を知るチャンスをいただいた。プレッシャーに勝つことでチャンピオンになり、それが後の日本代表につながる」と力を込める。新垣は「みんなが『難しいでしょ』と言うけど、空手が好きだから頑張れる。世界王者を目指す」と、飛躍を誓った。

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